探偵の依頼の一部に「投資で逃げられたから見つけてほしい」という相談がある。
しかし、このような相談には複数の問題が潜んでいる。まず、逃げた相手を見つけることは簡単ではなく、調査料金が高額になる可能性が高い。また、見つかったとしても返金される可能性は低い。こうした事実を伝えると、多くの依頼者は返金を諦め、相手の身柄確保を優先させたがる。
相手が外国に逃げることもある。特に東南アジアの国々、タイやベトナム、シンガポールなどがその一例だ。
雲隠れする相手も多いが、シンガポールにいる場合はまだお金を持っており、現地で再び投資を始めていることもある。投資トラブルに限らず、逃げ出された後に探すのは手遅れである。そのため、リスクマネジメントを考慮し、投資相手の信用を評価するために、依頼者は投資前にもしくは信用が揺らいだ段階で探偵に相手の行動調査を依頼することもある。
調査結果によっては、依頼者は付き合い(投資)を中止することもある。実際、以前の調査依頼では、リスクマネジメントの一環として、投資相手の行動調査を行い、数ヶ月後に相手が逃げたケースがあった。逃げられたが、直ぐに見つかり、行動調査で相手の恋人や自宅が判明し、見つけた時には一部の金銭を回収できたこともある。
逃げた相手には他にも債権者がいるかもしれない。だからこそ、早期に見つけなければならない。お金をまだ持っている段階で見つかれば、返済の可能性が高まる。
大きな投資を行う際には、相手方の身辺調査を行うことがリスクマネジメントの一環として考えられるだろう。これにより、逃げ出されたとしても早期発見が可能となり、返済の道が開ける可能性が高まる。
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