ある心理実験で生徒役に対して、問題を間違えたら、
教師役が電気ショックを与えるという事が行われました。
問題を間違えるたびに電気のボルトを上げていき、
最終的には450ボルトまで与えることができます。
300ボルトを超すと、焼きゴテを当てられたような痛みです。
生徒役は懇願し、教師役に対して、止めるように訴えかけます。
あなたならどうしますか?
いくら実験とはいえ、悲痛な叫びを聞いたら、実験など投げ出しますよね。
ですが、実験に参加した、約2/3の人が最後の450ボルトまで、電圧を上げました。
なぜ、このような事が起きたのでしょう?
教師役は一般から募集したもので、
(生徒役は主催者側で演技をしていて、実際は電気は流れていない)
サディズムや神経症的な攻撃ではありません。
唯一の原因は、主催者側の研究者がおり、
教師役に対して、命令をして、義務を遂行するようにしたことです。
この場所では、研究者が権威の象徴であり、この場所を取り仕切ってる、ボス的存在です。
ただ、命令をされたそれだけです。
客観的に見ると、「そんなバカな」と思われるかもしれませんが、これは事実です。
例えば、会社で上司がなんか間違っているような命令を下したとします。
あなたは、その命令を無視できますか?
大多数の人は、従いますよね。
政治家の秘書が、政治家の命令で犯罪に手を染め、
ヒトラーの命令でアウシュビィッツで大量殺戮も行われたのです。
これは、私達自身に実際に起こるかもしれない出来事なのです。
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