GPSは便利だ。ウソが通じない。リアルタイムで行動が丸わかり。 浮気調査において、こんなに頼れる相棒はいない。
……のはずだった。
今回の件に関しては。
クライアントは40代女性。結婚15年目。
半年ほど前から夫とは別居中。 理由は「価値観の不一致」ってやつだが、実際には浮気が臭う。 夫の方が家を出ていったわけじゃなく、クライアントが自宅を出た。 だが、月に数回は荷物の整理や用事で帰る。そこでチャンスが生まれた。
そのタイミングで、夫の車にGPSを装着。
粘着タイプの小型GPS。
ただ、相手がいつ動くかはわからない。完全別居中のため、尾行のスタートタイミングが難しい。 クライアントの証言では「2週間に1回くらい、週末にどこかへ出かけてる気がする」とのこと。 そこで、初動は慎重にいくことにした。
無理に張るより、まずはGPSだけで様子を見て、次の一手を決める。
調査初日。金曜の夜。
GPSの動きがあったのは19時すぎ。 仕事を終えて帰宅、そこからの行動と見られる。 が、動きに少し違和感。
自宅から500mほど離れた位置で30分ほど停車。 コンビニか?パチンコか?浮気相手との待ち合わせか? いずれにせよ、わざわざ立ち寄る意味があるなら要チェックだ。
その後、車は突然動き出した。 向かった先は——まさかの高速道路。茨城方面。
「旅行か?いきなり泊まりか?」 頭の中に疑問符がいくつも浮かぶ。
1時間、2時間とGPSの点は北上し続け、やがて止まった。 止まった場所は……旅館でも観光地でもなく、なんの変哲もない工場地帯。
夜21時すぎに工場地帯。 は?仕事?副業?女と落ち合うならこんな場所は選ばないだろう。
判断に困った俺は、クライアントに状況を連絡。 GPSの現在地を共有し、次の動きを協議。
結果、「今日は張り込まなくていい」との判断になった。 現地に向かったところで、対象が出てくる保証はないし、場所的にも証拠は取れない。 余計な時間とガソリンを食うだけ。
一旦、様子見。
……と、ここで事件発生。
翌日、クライアントから新たな連絡が入る。
「実は、車を買い替えたらしくて……あの車、業者に引き渡しちゃったみたいなんです」
え?は?
つまり、今ついてるGPSは、もう対象者とは無関係の車にくっついてるってこと?
それ、困った・・・
仕方ない。クライアントも知らなかった。 が、こちらからすれば一大事。
GPSの電波を追って茨城の工場地帯に飛んだのに、そこにいるのは浮気夫じゃなくて、中古車業者の車。
つまり、まるっきり的外れなことをしていた。
ふざけんな、って話だが、怒っても始まらない。
問題は、GPSをどうするか。 回収しないと、また無関係な情報を追うハメになる。
だが、相手は業者。 敷地内に入っていたらアウト。盗みに入ったと誤解されてもおかしくない。
「取り外しは無理かもな……」と半ば諦めながらも、GPSの現在地を確認。
ん?
路上だ。
工場の脇道、路上に停車中。
これなら、ワンチャンある。
深夜。現場到着。
確かにあった。あの車だ。 ナンバーも一致。 しかも、周囲に人影なし。
位置情報通り、路上駐車。
位置情報は多少ずれるから、現場に到着までは安心出来なかった。
チャンスは今しかない。
懐中電灯は使えない。
手探りで車体の裏をなぞる。 あった。GPS。
あとは冷静に引っぺがすだけ。
……カチ。
無事、回収。
その場を離れ、車に戻った瞬間、心底ホッとした。
調査初日から、まさかの“誤追尾”と“回収ミッション”になるとは。
これは厄介な案件かも……と思った。
だが、浮気調査自体は、そう難しものではなく、浮気相手の自宅に宿泊している証拠を2泊分確保して、浮気調査は終了した。
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