今回は調査とは直接関係ない、探偵の日常シリーズをお届けしよう。前回の「労務リスク」のようなシリアスな話とは打って変わって、今回はもっと個人的な、それでいて探偵稼業に欠かせない秘密道具の話だ。ただし、小型カメラやGPSといった、盗撮や尾行に直結するようなガジェットの話ではない。今回は、この猛烈な暑さを乗り切るための、ただのおっさん探偵の「猛暑対策」について、熱く語らせてもらおうと思う。
探偵の天敵、真夏の太陽:年々弱くなる肌との戦い
今年も猛暑がやってきた。探偵にとって、夏は体力的にも精神的にも最も過酷な季節だ。アスファルトの照り返し、容赦なく降り注ぐ太陽光、そして常に動き続けなければならない緊張感。これらが合わさると、体力はみるみるうちに奪われていく。
しかも、どうも歳を取ったらしく、最近は肌が弱くなった。若い頃は、いくら日焼けしても平気だったのに、今では少し強い日差しを浴びると、肌がヒリヒリと痛んでしょうがない。まるで、皮膚が一枚薄くなったかのようだ。この痛みは、調査中の集中力を削ぐ大きな要因となる。
そこで、私はここ数年、冷感・コンプレッションウェアに頼るようになった。特に、作業着のプロ御用達として有名なワークマンの製品は、探偵の強い味方だ。
今年は、本格的な夏が来る前に、ワークマンの冷感ウェアを4種類ほど購入して試してみた。その中で、圧倒的に良かったのが、「クールコア®冷感 長袖ミドルネック」だ。価格は1900円と、このシリーズの中では一番高価な部類に入る。やはり、お金を出すだけの価値はある。汗をかくと生地がひんやりとして、身体にまとわりつく不快感がほとんどない。
この長袖インナーは、状況に応じて使い分けている。立ち張りのように、長時間同じ場所に留まる場合は、長袖のまま着用して腕の日焼けを防ぐ。一方で、徒歩尾行のように、頻繁に変装を変える必要があるときは、袖をまくってTシャツの下に隠し、Tシャツが濡れてもインナーが見えないように工夫している。
ここで、「それなら半袖の冷感ウェアを買って、腕カバーをすればいいのでは?」と考えるのが、探偵という職業病なのかもしれない。
ワークマン、ミズノ、ヒマラヤ:探偵が選ぶ「冷感インナー」最強決定戦
私もそう考え、ワークマンの店舗に足を運んだ。しかし、意外なことに半袖の冷感コンプレッションウェアは売っていなかったのだ。去年まではあったような気がするのだが、今年はラインナップから外れたのだろうか。仕方なく、他のメーカーの冷感インナーを試すことにした。
探偵が購入し、実際に使用してみた半袖の冷感インナーは、以下の3点だ。
- 氷撃冷感® -10℃プリント半袖Tシャツ(ワークマン):580円という驚きの安さ。背中部分にプリントされた特殊な素材が、汗に反応して冷感効果を発揮するという触れ込みだ。
- ミズノプレミアクールインナー アイスタッチVネック半袖シャツ(ミズノ):2980円と、今回の比較の中では最も高価な一品。スポーツ用品メーカーとしての技術が詰まっているはずだ。
- めっちゃ冷た衣(ヒマラヤ):購入時は1280円だったが、通常価格は1980円らしい。ヒマラヤという、こちらもスポーツ用品店が独自開発した製品だ。
この3点を、連日の調査で試してみた結果……
「クールコア®冷感 長袖ミドルネック」が、やはり一番いい(笑)。
なんだか、元の話に戻ってしまったようだが、これが正直な感想だ。やはり、素材の質と価格は比例する。
ただ、この3点の中から選ぶなら、順位はこうなる。
ミズノ > ワークマン > ヒマラヤ
ミズノのインナーは、生地が薄く、肌触りが滑らかで着心地が良い。冷感効果も持続性が高く、流石はスポーツメーカーという印象だ。 ワークマンの「氷撃冷感」は、確かにひんやりはするが、持続性はミズノに劣る。ただ、580円という価格を考えれば、コストパフォーマンスは非常に高いと言える。 ヒマラヤの「めっちゃ冷た衣」は、悪くはないが、他の2点に比べると冷感効果が薄いように感じた。
ところで、なぜ探偵はこんなにも多くのTシャツインナーを必要とするのだろうか?それは、変装と密接に関係している。探偵は、徒歩尾行中に不審に思われないよう、公園やコンビニのトイレなどで上着や帽子を交換することが多々ある。その際、Tシャツの下に何も着ていないと、公共の場で裸になることになってしまう。それを避けるためにも、インナーは不可欠なのだ。
猛暑対策、探偵の「腕と顔」の守り方
インナーとセットで重要なのが、腕カバーとフェイスカバーだ。
腕カバーは、ワークマンで何種類か販売されているが、私が購入したのは1280円の製品。これがまた、商品名が多すぎてネットで検索しても出てこない。しかし、これもまた、クールコア®シリーズと遜色ないひんやり感で、非常に重宝している。
ユニクロの腕カバーも購入したが、まだ試していない。これには理由がある。
最後に、フェイスカバーだ。これも何種類か購入して試してみた。
- ワークマンのバラクラバ(2点):890円と1280円の製品。頭から被るタイプで、日差しを完全にシャットアウトしてくれる。価格が高い方が、やはり生地が薄く、通気性が良く涼しく感じた。
- アイスタッチフェイスガード(ミズノ):セール価格で1270円。これもまた、ミズノの技術力が光る一品。装着した瞬間のひんやり感は、群を抜いていた。
- UVカットフェイスカバー(ユニクロ):1500円。ユニクロのエアリズム素材だが、生地がやや厚めで、少し暑苦しく感じた。(なので腕カバーをまだ使っていない(笑))
この中で、涼しさという点では、やはりミズノが一番だった。
フェイスカバーは、普段の調査ではあまり使わないが、バイクに乗って移動する際には欠かせない。日焼け防止はもちろん、ヘルメットの脱着時に顔が汗でベタつくのを防いでくれる。
探偵の「猛暑対策」は、プロとしてのプライド
今回の記事、どうだっただろうか。誰かの参考になれば幸いだ(笑)。
真面目な話、探偵の仕事は、どんなに暑い日でも、どんなに寒い日でも、屋外での活動が基本だ。身体の不調は、そのまま調査の質に直結する。だからこそ、こうした「猛暑対策」は、単なる快適さのためだけでなく、プロフェッショナルとしての仕事の質を保つための、重要な「戦略」なのだ。
この猛暑の中、もし街でサングラスにマスク、そして何やら長袖のインナーを着ている不審な男を見かけたら、それは私かもしれない。その時は、「暑い中、ご苦労さん」と、心の中で呟いてほしい。
今日もまた、太陽と戦いながら、真実を追い求めているかもしれない。
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