オープンマリッジな彼女と彼氏の選択

探偵稼業に長年携わっていると、夫婦間の不倫だけでなく、恋人同士の複雑な人間関係、そしてその裏側に潜む「愛」の形を目の当たりにすることが多々ある。

今回は、その中でも特に私の心に深く刺さった、「オープンマリッジ」を自称する不倫関係と、それに翻弄される一人の男の物語を語ろうと思う。

 

結婚を望む男と、「遊び」を求める女

今回のクライアントは、一人の男性だった。彼は、長年付き合っている彼女との結婚を真剣に考えていた。何度もプロポーズを試みたという。

しかし、彼女の返答は、常識からすれば耳を疑うようなものだった。

遊ぶことを許してくれるなら、結婚してもいい

その言葉を聞いた時、私は心の底から「そんな女、別れちまえよ」と思ったのは、ここだけの話だ。

さらに彼女は、信じられない言葉を続けた。

だから、今の旦那と一緒にいる

そう、彼女は既婚者だった。つまり、この関係は不倫なのだ。

そして、彼女が言うには、旦那にも愛人がいるという。

彼らは夫婦でありながら、お互いの異性関係を黙認している。まさに、最近世間で話題になっている「オープンマリッジ」だ。

彼女はかなりの自由人で、飲みに出かけたら朝方まで帰宅しないことも珍しくない。

しかし、旦那はそれに何も言わないという。

もちろん、クライアントである彼と出かけて、そのまま宿泊しても問題はない。彼女にとって、それは「遊び」であり、「自由」なのだ。

 

疑念の連鎖:彼女の「自由」に潜む男たちの影

 

クライアントは、そんな彼女を愛していた。結婚を望むほどに、深く愛していた。しかし、彼の心には、決して拭い去れない疑念があった。

自分以外にも男がいるのではないか?

彼女自身、「異性関係も含めて自由に生きたい」と主張している。そう考えると、

クライアント以外に男がいても不思議ではない。

彼が問い詰めても、彼女は頑なに否定した。

だが、彼女の行動を見ていると、他にも男がいることはほぼ間違いないと、クライアントは直感的に感じていた。

そして、その直感が彼を探偵事務所の門を叩かせた。

自分以外に男がいるなら、この際別れよう

その決意を胸に、彼は私に依頼したのだ。

彼女は、飲みに行ったり、旅行に出かけたりと、気ままに行動する。

そのため、調査には多少の時間を要した。

彼女の自由な行動パターンを読み解き、どこに「男の影」が潜んでいるのかを、探偵としての勘と経験を頼りに追跡した。

そして、やはり、私の勘は正しかった。

彼女には、クライアント以外に、もう一人の男性がいたのだ。

 

悲劇の結末:愛と依存のループ

浮気の証拠をクライアントに報告した。

彼は、心の中では「他に男がいる」と分かっていたはずだ。

しかし、彼は彼女を深く愛していた。結婚を考えるほどに。

だから、彼は相当なショックを受けていた

探偵に依頼したことは隠し、彼女を問い詰めた。

彼女は、しぶしぶ他にも男がいることを認めた

そして、彼女はクライアントにも、もう一人の男とも別れる気はないと告げた。

彼女にとって、複数の関係を持つことは「自由」であり、そこに何ら罪悪感はなかったのだろう。

クライアントは、「別れる」という決意で調査を依頼した。

しかし、いざ真実を突きつけられ、彼女から「別れる気はない」と告げられると、彼の心は大きく揺らいだ。

彼は、彼女を深く愛していた。そんなに簡単に気持ちを切り替えることはできなかった。

そして、何よりも、彼女を失うことが耐えられなかった。

結果として、クライアントは、この複雑な状況を受け入れることを選んだ。そして、今も彼女との関係を続けている。

 

探偵クロキが思うこと:オープンマリッジの「幻想」と、男の悲劇

 

今回の調査は、探偵としての仕事は成功した。クライアントの疑念は真実だった。

しかし、依頼人が望んだ「別れる」という結末には、残念ながら繋がらなかった。

このケースは、「オープンマリッジ」という言葉が持つ、ある種の幻想を象徴しているように思える。

彼女にとっての「オープンマリッジ」は、「複数の男性と自由に付き合うこと」であり、彼女の欲望を正当化するための便利な言葉だったのだろう。

彼女は、相手に金銭的な依存をしているわけではない。だからこそ、自分の欲望に素直に従うことができた。

一方で、クライアントである彼にとっての「オープンマリッジ」は、「彼女が他の男と遊ぶことを許す」という、一方的な依存関係だったのではないか。

彼は彼女を深く愛し、彼女の自由を受け入れることで、なんとか彼女との関係を維持しようとした。しかし、その許容は、彼自身の心を蝕むものだった。

世間では、「男の身勝手」という意見が多い。

確かに、不倫や浮気の多くは、男性側の身勝手な行動から始まることが多い。しかし、今回のケースのように、女性が主体となって、複数の関係を築き、その関係性に苦しむ男性も存在する。

探偵の仕事は、真実を暴くことだ。しかし、真実を知ることが、必ずしも人を幸せに導くわけではない。

今回の依頼は、その現実を改めて痛感させられるものだった。

愛は、時に人を盲目にし、悲劇的な決断をさせる。彼の決断が正しいのかどうか、私には分からない。

ただ一つ言えるのは、彼は彼女を深く愛し、その愛ゆえに、この苦しい関係を続けることを選んだ、ということだ。

 

 

 

 

 

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