探偵稼業に身を置いて15年。町田、相模原、横浜を拠点に、様々な人間の欲望と裏切りをこの目で見てきた。日々の調査では、対象者の行動を追い、真実の欠片を拾い集めることに全神経を集中させている。しかし、今回は少し趣向を変えて、調査とは直接関係ない、ただのおっさんの日常の話をしよう。特に面白い話でもないので、興味がない人はここで読むのをやめた方がいい(笑)。
探偵、四十路の危機? 忍び寄る体力低下の影
最近の探偵(私自身のことだが)の悩みは、ずばり太ったことと体力の低下だ。これは、探偵という職業の性質と、加齢という避けられない現実が、見事に融合した結果と言えるだろう。
少し前の話になるが、とある調査では車での張り込みが非常に多かった。都内や横浜の繁華街から、相模原の住宅街まで、車を停車させて対象者の動きを監視する。もちろん、長時間車に座っているのは決して楽ではない。シートに体を埋め、周囲に溶け込むように気配を消し、目を凝らし、耳を澄ます。精神的な疲労は計り知れないが、身体的には「楽」をしていたのは否めない。動くのはせいぜい、飲み物を取る腕と、カメラを構える指先くらいだ。
それが数ヶ月続いた結果、どうなったか。見事に体力の低下を痛感することになった。階段を数段上がっただけで息が上がる。ちょっとした移動で足が重い。調査現場で緊急を要する移動が必要になった際、以前なら難なくこなせた動きが、鈍くなっているのを感じる。これは探偵としては致命的だ。いざという時に動けなければ、証拠を取り逃がし、依頼人の期待を裏切ることになる。
危機感を覚えた私は、最近、調査がない日、週に1回か2回程度だが、ランニングを始めた。若い頃はこれでも運動神経には自信があったんだが、久しぶりのランニングは想像以上に身体に堪えた。膝は笑い、肺は張り裂けそうになる。それでも、このままではいけないという焦燥感に駆られ、細々と続けている最中だ。
調査後の至福、そして後悔のランニング
そんなある日のこと。この日は午前中で調査が終了した。対象者はすぐに自宅に戻り、大きな動きはなし。これで一安心。さて、今日のランチは何にしようかと考えた時、私の頭に浮かんだのは、何回かこのブログでも書いたことがあるが、探偵の好物、ラーメン二郎だ。
あの独特の豚骨醤油スープに、これでもかと盛られた野菜、分厚いチャーシュー、そしてワシワシとした極太麺。ニンニク、アブラ、カラメ。全てが合わさった時の暴力的なまでの美味さは、まさに探偵稼業で溜まったストレスを吹き飛ばしてくれる至福の一杯だ。
その日は、迷うことなく最寄りの二郎へ向かった。平日昼間にも関わらず、店の前には行列ができていたが、それもまた二郎体験の一部だ。待つこと20分、ようやく店内に案内され、カウンターに座る。店員さんの「ニンニク入れますか?」の声に、「ヤサイマシマシ、ニンニク、アブラ」と呪文を唱える。目の前に現れた山のようなラーメンに、私は心の中で小さくガッツポーズをした。
一心不乱に麺を啜り、野菜を頬張り、チャーシューを噛み締める。熱々のスープが胃に染み渡る。無我夢中で食べ進め、気がつけば丼は空になっていた。お腹いっぱい二郎を食べ、探偵は満足していた。 今日も最高の二郎だった。
だが、店を出て数時間後、満足感に浸っていた私に、別の思考がよぎった。
「二郎をあれだけ食べたんだから、ランニングしなければいけないでしょ?」
そう、私は最近、太った身体に鞭打ってランニングを始めた「まともな」おっさん探偵なのだ。二郎で摂取した大量のカロリーを消費しなければ、ランニングを始めた意味がない。そう自分に言い聞かせ、その日の夜、私はランニングに出た。
しかし…
走れん。
冗談抜きで、本当に走れなかった。二郎を食べてから5時間以上は経っていたはずだ。消化もそれなりに進んでいる時間だと思っていた。だが、腹部に感じる膨れ具合は一向に収まらない。胃のあたりがパンパンで、少し走ろうとすると、その重みと揺れが胃全体に響く。まるで、重たいおもりを腹に抱えているかのような感覚だ。
結局、その日の夜のランニングは、ランニングではなく、ただの散歩になった。もはや歩くことすらお腹に響く。早歩きもままならない状態で、私はとぼとぼと近所の公園を散策する羽目になった。
二郎と探偵稼業:先輩探偵の悲劇と「トイレ問題」
二郎と探偵稼業、という組み合わせで思い出したエピソードがある。
そういえば昔、先輩探偵が調査前に二郎系ラーメンを食べ、調査開始後、急に走ることになり、嘔吐した話を聞いたことがある。その先輩は、「あの時は地獄だった…依頼人にバレないように、道端で胃の中を全部出したよ…」と、半笑いで語っていた。それは、探偵という職業の過酷さを物語るエピソードの一つとして、私の記憶に深く刻み込まれている。
それ以来、私は調査前には絶対に二郎系ラーメンを食べないと心に誓っている。もちろん、先輩のような嘔吐の心配もあるが、私の場合は別の、もっと深刻な**「トイレ問題」**があるからだ。
二郎系のラーメンを食べた後、私の身体はまるで警報でも鳴らしているかのように、お腹が**「第一戦闘配備」**になるのだ。「ピーピーピーピー」と警報が鳴りやまず、次の調査対象がどこに現れても、トイレを探すことしか頭になくなる。張り込み中に急な便意に襲われたら、それは探偵としては致命的なミスだ。対象者を見失うリスクは計り知れない。
調査中の飲食には人一倍気を遣かっている。特に、消化器系に負担をかけるような食事は避けるようにしている。
だから、あの日のように、調査が午前中で終わり、午後に何も予定がない日だからこそ、心置きなく二郎を堪能できたわけだ。しかし、まさかランニングにまで影響が出るとは思わなかった。
今回の記事のオチ:「二郎を食べたら運動は出来ない話」
結局、今回の記事のオチは、「二郎を食べたら運動は出来ない話」、これに尽きる。
「ためになっただろう~~~」(もう中、風で)。
なるわけがない。これはただの、おっさん探偵の運動と食に関する、どうでもいい独り言だ。探偵の仕事とは全く関係ない、実にくだらない話で申し訳ない。
だが、探偵の日常は、常に張り詰めた緊張感に包まれているわけではない。時には、こんな風に、ごくごく普通の「おっさんの日常」が顔を出すこともある。そして、そんな「非日常」と「日常」のコントラストの中で、私たちは身体を整え、心を休め、次の調査へと向かう準備をするのだ。
真面目な話、探偵の仕事は体力勝負だ。年齢を重ねるごとに、その重要性は増していく。だからこそ、日々の食生活や運動習慣には気を配らなければならない。二郎の誘惑に打ち勝つ精神力と、二郎を食べても動ける体力を身につけること。それが、今の私にとっての密かな目標であり、探偵としての「プロ意識」なのかもしれない。
今日もまた、ランニングウェアに着替え、二郎の呪縛から解放された身体で、夜の道を走ろうと思う。
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